黄昏デザイン研究所

フラワーガール
シュラブ微香小輪四季咲き
1964年作出
9号テラコッタ南側フェンスですが、どこでもよく咲きます。極めて丈夫。人気がないようですが、病気にも強いため初めてバラを買う方にはお勧めです。それほど大きくならないため管理も楽です。
テラコッタとは無釉薬の素焼き鉢で外国製の凝ったデザインのものを慣習的に言います。通気性は純粋な素焼き鉢と駄温鉢の間くらいでしょうか。

 今現在、労働者として使役され、職場において腹に据えかねることがある方に申し上げます。

労働組合があれば、相談するのも結構ですが、それが唯一の解決法と思ってはいけません。
 
弁護士や社会保険労務士に相談する、更に労働組合がなければ新たに結成する等いろいろな選択肢があります。
 
しかし会社等雇用者の考え方を変える、職場を根本的に変換することができるのは極めて稀です。

 転職も難しい、どうしても現在の職に留まりたい理由があるなどやむを得ない場合には、上記選択肢を並行して試してみることがよいでしょう。
 
なお、どれも業として行っているので、掴んだ客を取り込もうとします、慎重に相談してください。

労働争議の生産性は




2022年6月2日
 話は昭和39年に遡ります。初めて日本で東京オリンピック開催されるとのことで世の中はお祭り騒ぎでした。現在のようにマスコミ主導の宣伝合戦ではなく、戦後復興の一区切り、世界の一流国家の仲間入りなど、国民の心から湧き上がる熱気のようなものがあったように感じました。

 当時の組合運動は、冷戦の最中でもあり、組合側には、マルクスレーニン主義が金科玉条として君臨しておりました。経済学もマル経というマルクス主義経済学とケインズを旗手とした近代経済学が勢力を二分して論争を行っていたのです。

 ここでいつも話題となったのは、労働争議、ひいては労働運動を経済学的に見た生産性です。これについては、当時の労働組合の教科書「労働組合の理論」全7巻1969年大月書店に詳しいです。つまり、組合が労働者に負担させる費用は、大抵組合が獲得しようとする所得の増加より大きいということです。個々の労働者だけではなく経済全体から見た得失も皆が損をするということになるでしょう。

 これに対する組合側の回答は、単なる経済の得失ではなく、古い社会を覆し共産主義社会を作るためにの尊い犠牲であるからしかたない。ということでした。今ではついていけない人が多いでしょうが、当時はそれなりの説得力のある言説であったのです。

 共産主義の実現の為には革命は避けられません。多くの犠牲者(死者)が出ます。そのような重大事件の中でお金のことなど論外であるということです。元々共産主義は人類の理想社会の実現という宗教や哲学に淵源のあるものですから、功利主義的な考え方を行う経済学とはすれ違うことが多々あるのです。そして、理想の実現の為なら聖戦貫徹もやむを得ないという考え方も出てくるのです。ですから、片方が正しく片方が誤っているということにはならないのではないかと考えられるのです。

 ここで思うに、今、年若い労働者として一所懸命働いて高い地位についた者が、自分が労働者を使役する立場となった場合、今こそ労働者を公平に扱い、「能力に応じて働き、必要に応じて取る。」という心持になれるでしょうか。それがいかに困難なことかは想像できると思います。ですが、私はそれこそが人間の社会を長続きさせる唯一の方法だと信じております。ですが、そのために血を流しても実現させるというのは、どこか間違っているように思うのです。これに対する答えを出せなかったことが組合運動が衰退した一つの大きな原因であると思います。