黄昏デザイン研究所




秋バラ アウグスタ・ルイーゼ

ハイブリッド・ティ
大輪/強香/四季咲き/心地よいフルーツ香を持ちます。


秋バラ シャンテローゼ・ミサト

深い緑の葉にグラデーションがかったピンクの花がよく映え、直立性ですっきりとした株立ち。病気にも強く育てやすいのが特長です。また、スパイシーな香りは、第7回ぎふ国際ローズコンテストベストフレグランス賞を受賞しています。花名は“バラ色の歌ミサト”の意で、歌手の渡辺美里さんに捧げられたバラ。

空の神兵について


2022年6月2日




天井につるしてある人形に気が付き、青空を背景にしたら以下の歌を思い出しました。

「空の神兵」

作詞: 梅木三郎
作曲: 高木東六

藍より蒼き 大空に 大空に
たちまち開く 百千の
真白き薔薇の 花模様
見よ落下傘 空に降り
見よ落下傘 空を征)く
見よ落下傘 空を征く

世紀の華よ 落下傘 落下傘
その純白に 赤き血を
捧げて悔いぬ 奇襲隊
この青空も 敵の空
この山河も 敵の陣
この山河も 敵の陣

敵撃摧と 舞降る 舞降る
まなじり高き つわものの
いずくか見ゆる おさな顔
ああ純白の 花負いて
ああ青雲に 花負いて
ああ青雲に 花負いて

讃えよ空の 神兵を 神兵を
肉弾粉と 砕くとも
撃ちてしやまぬ 大和魂
わが丈夫は 天降る
わが皇軍は 天降る
わが皇軍は 天降る

1942年4月にビクターレコードから発売された、落下傘部隊を称える軍歌(戦時歌謡)で、歌は、鳴海信輔・四家文子。灰田勝彦・大谷冽子です。

 映画「この世界の片隅に」で、呉空襲の直前に、畑ですずさんと晴美ちゃんが歌っていた曲と主人公のすずと、幼い姪の晴美が畑仕事をしながら、仲良く歌を口ずさむシーンが記憶に残ります。

 作曲者の高木東六さんは、正規の音楽教育を受けて、オペラから流行歌まで広い分野を作品として残しましたが、戦後に流行した「水色のワルツ」によってご記憶の方も多いでしょう。ほのかな悲しみと抒情に満ちたフランス風の雅な旋律でした。

 この「空の神兵」は、日本の戦争中の軍事歌謡には珍しく、c-d-e-g-aのヨナ抜き音階ではなく、c-d-e-f-g-a-h というディアトニーク音階によって作られているため、明るく爽やかな曲調になっております。
 更に前奏部に前打音用いた洒落た仕掛けによってロッシーニ 作曲 弦楽のためのソナタ第1番ト長調を思い出させるような異国情緒豊かな雰囲気を感じさせます。


 日本軍最初の落下傘部隊は、太平洋戦争中の1942(昭和17)年1月11日、海軍の陸戦隊がセレベス島メナドに降下したのが最初です

 『桃太郎 海の神兵』(1944年)は、南方戦線のセレベス島・メナドへの日本海軍の奇襲作戦を題材に海軍陸戦隊落下傘部隊の活躍を描いた日本アニメ映画の嚆矢ともいえる大作です。ミュージカル風な明るい歌の中で八紘一宇の思想が実現されていく様子が描かれております。