黄昏デザイン研究所




秋バラ アウグスタ・ルイーゼ

ハイブリッド・ティ
大輪/強香/四季咲き/心地よいフルーツ香を持ちます。


秋バラ シャンテローゼ・ミサト

深い緑の葉にグラデーションがかったピンクの花がよく映え、直立性ですっきりとした株立ち。病気にも強く育てやすいのが特長です。また、スパイシーな香りは、第7回ぎふ国際ローズコンテストベストフレグランス賞を受賞しています。花名は“バラ色の歌ミサト”の意で、歌手の渡辺美里さんに捧げられたバラ。

爆弾は嫌いです


2022年6月2日


 私は戦争は嫌いです、それに使われる爆弾も嫌いです、特に自分の上に落されるのは大嫌いです。他人の上に落すのもいけません。何もないところに落すのもだめです。人間が見て何もないように見えても、何もないところは地球上にはありません。どんな場所にも必ず生き物がいます。人はいなくても犬猫鳥魚虫何でもいます。彼らは戦争には関係ないのです。
 百歩譲って戦争中に軍人として軍艦に乗っていて爆撃されたならあきらめもできるかもしれません。
 戦争が無ければ爆弾もいりません、したがってあのような高価なものをむやみに爆発させる必要もないはずです。そこで、戦争反対と爆弾の皇帝たる原水爆を私は忌み嫌います。
 爆弾を落としたり、落とされたりする状況には、場面場面で微妙な違いがあります、それを端的に示す優れた現代詩がありますので、著作権に抵触しない範囲でご紹介いたします。ご興味のある方は図書館等で他の作品もお読み願います。

 水野潤一『交響詩集 ヒロシマ』より
KNOW MORE HIROSIMA
−略−
真珠湾とヒロシマのことはちがうんだ
飛行機が軍港を空襲したのと
原子爆弾が市民の上に炸裂したのと
それとこれとは 同じではないのだ
軍人が戦艦の上で死ぬのと
母親がペロリとむけた乳房をたらし
うじ虫をわかしてのたうちまわるのと
それとこれとは同じではないのだ
−略−


灰っかぶりの島からぼくはあなたにいってやる!
                  及川 均
焼けこげた手をふりあげて
ケロイドでひきつる口をあけたてして
亡霊どもは叫んでいる
瓦礫の原っぱをはいずりながら
声にならない声をかすらせて
―おおかえせえ!
―わたしをもとにかえしておくれえ!

ヒロシマ!
ナガサキ!
そしてビキニ!
泡立つ死の海をただよいながら
盲(めし)いた魚や
ひしゃげたプランクトン
ふっとんだ珊瑚礁の石灰どもが声にならない声でおめく
―おおかえせえ!
―わたしをもとにかえしておくれえ!
−略−

 老婆心ながら、爆弾を浴びることはあまりない経験ですが、通底する大本の原因は同じです。その個々の様相が大きく異なることを見ずに一億体当たりなどという言説を信じてはいけません。今回のコロナ禍にしても、感染して死んでゆく人とうまく立ち回って大儲けする人との異なる役割があり、国民皆が平等に災厄を受けるわけではありません。政策を細かく分析すればおかしなことが分かるはずなのに、私たちに考える時間を与えずにいつの間にか一億総自粛などと問題をすり替えた宣伝を行いますので気を付けなければなりません。