黄昏デザイン研究所

ウィンドラッシュ
イングリッシュローズ
四季咲き
ミルク色房咲中香
8号駄温2階南 強健
近所の方が英国から持ち帰ったバラです。大変高雅ですが、入手困難です。


銅脈先生
太平楽府他
江戸狂詩の世界

日野龍夫 編
高橋圭一 編
シリーズ・巻次東洋文庫  538


銅臭と聞くといつも銅脈先生を思い出すのですが、全く正反対の詩人です。例えば

隠者を尋ねて遭わず

戸を叩けど内声無し
只見る貸家札
試みに近辺に向かって問えば
先頃已に夜抜けす
 銅脈先生

隠者を尋ねて遭わず

松下童子に問えば
言う師は薬を採りに去ると
只此の山中に在らん
雲深くして処を知らず
             買島

以上のようなパロディを沢山書いたのです。狂詩といっていまでは一文の価値もありません。

銅臭について


2022年6月2日
 銅臭とは、昔中国で銅貨を主に用いて経済活動を行っていたため、銭金によって世の中を恣にすることを卑しんで言った言葉です。何とも言えない不愉快な感情が現れています。現在ではほぼ死語となっておりますが、銅臭がするというと潔癖でない嫌なことをする人だと罵声を浴びせるに等しい意味があります。

 この嫌な感じは、例えば労働組合の宣伝や平和団体の言葉使い、政治家の演説、官僚の説明、国家主義者の文章などに用いられる業界用語においても感じることができます。
 
何かしらの優越的な立場をもって心のこもらない内容を糊塗しようと、仲間内の用語法やもっともらしい言いかえを聞くといつも銅臭という言葉を連想いたします。
 金を儲けるためならば、貧しいものを騙しても恬として恥じない人間を想起するのです。これは言霊に対する冒涜であります。

 もう宮澤賢治でも読んで真の言葉の使い方を学んで欲しいです。もっとも外見だけまねてもすぐにわかりますよ。

 当研究所は、かような不愉快な言葉使いに対して銅臭という言葉を用いるて対抗することをことを提案いたします。ご同意の方はどうぞ自ら使用しておひろめ願います。