2022年6月2日 |
銅臭とは、昔中国で銅貨を主に用いて経済活動を行っていたため、銭金によって世の中を恣にすることを卑しんで言った言葉です。何とも言えない不愉快な感情が現れています。現在ではほぼ死語となっておりますが、銅臭がするというと潔癖でない嫌なことをする人だと罵声を浴びせるに等しい意味があります。 この嫌な感じは、例えば労働組合の宣伝や平和団体の言葉使い、政治家の演説、官僚の説明、国家主義者の文章などに用いられる業界用語においても感じることができます。 何かしらの優越的な立場をもって心のこもらない内容を糊塗しようと、仲間内の用語法やもっともらしい言いかえを聞くといつも銅臭という言葉を連想いたします。 金を儲けるためならば、貧しいものを騙しても恬として恥じない人間を想起するのです。これは言霊に対する冒涜であります。 もう宮澤賢治でも読んで真の言葉の使い方を学んで欲しいです。もっとも外見だけまねてもすぐにわかりますよ。 当研究所は、かような不愉快な言葉使いに対して銅臭という言葉を用いるて対抗することをことを提案いたします。ご同意の方はどうぞ自ら使用しておひろめ願います。 |
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