黄昏デザイン研究所

インフィニティローズ
ミニ 色変わり有り。
微香 花付き花持ち良好
黒点病に弱い
2階45pプランターに2株並列南向き。これも黒点病に弱いです。非常に日当たり風通しがよいところですがうまくいきません。

音源は、薦められるものはLPしか知りません。各自お捜し願います。

出来れば、誰かにつつましやかに演奏してしてもらうのが一番です。一人でも演奏可能です。

蘭蝶


2022年6月2日
 新内の代表的な名曲です。現代の新内といえば森進一さんでしょうが、どこか背徳的な香りのする声であります。
 
本来の新内は浄瑠璃の一種で、この蘭蝶は全部演ずると数時間かかるほどです。物語は、現在では到底受け入れることのできない筋です。滅びゆく姿をただの3人で斯くも美しく描けるものかと感心するしかありません。
 
滅びゆく姿とを描いた音楽といえば、ワーグナーの巨大な建築物のようなニーベルゲンの指輪が有名ですが、よくこんな民族と軍事同盟を結んだなと思うくらい異質な美です。
 
江戸時代、高輪ゲートウェイ近くでの三角関係の話です。私たちはこの不可思議な社会の延長線上に生活しているのです。今更認定する必要も無いくらい黄昏ています。
太宰治の晩年の中にも出てきますので更に後押しされていますね。

部分抜粋

言わねばいとどせきかかる
胸の涙の遣る方なさ。
あの蘭蝶殿と夫婦の成り立ち話せば長い
高輪で一つ内に互いに出居衆
縁でこそあれ末かけて
約束かため身をかため世帯かためて落ち着いて
アア嬉しやと思うたは
本に一日あらばこそ
そりゃ誰故じゃ
こなさん故
大事の男をそそなかし
夜昼となく引きつけられ
商売事はうわの空
ひいきで呼んでくださんす馴染みのお客茶屋衆も
来るたびごとにまた留守かと愛想つかされ
後後は呼んでくれても
内証の詰り詰って
私が身を売って渡したその金を
またこなさんに入り上げられ
嬉しかろうかよかろうか
腹が立つやら悔しいやら
喰いつきたい程思うたは
今日まで日には幾度か
その恨みを打ち捨てて
互いのための心底話